ラボグロウンダイヤモンドは、地球の地下深くで長い年月をかけて起きる結晶の成長を、研究室で再現して育てたダイヤモンドです。似せて作った石ではありません。成分も、硬さも、輝きも、天然ダイヤモンドと同じです。日本ではまだ、この言葉を知る人は100人に7人ほどしかいません。ここでは、いま分かっていることを、事実に基づいて順にお伝えします。
ラボグロウンダイヤモンドとは
ダイヤモンドの品質基準4Cを定めたことで知られる米国の鑑定機関GIAは、公式にこう述べています。
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと本質的に同じ化学組成、結晶構造、光学的・物理的特性を持つ。GIA 公式FAQ
成分は炭素100%、硬さはモース硬度10、屈折率は2.42。すべて天然ダイヤモンドと同じです。違いがあるとすれば、ただひとつ。生まれた場所だけです。
専門の機器を使わなければ、見た目で区別することはできません。宝石店の鑑定士でも、肉眼では見分けられません。
ダイヤモンドに似た石とは、別のものです
よく混同されるものに、モアッサナイトとキュービックジルコニアがあります。どちらもダイヤモンドに似せて作られた別の石で、モアッサナイトは炭化ケイ素、キュービックジルコニアは酸化ジルコニウムでできています。
ラボグロウンダイヤモンドは、成分そのものがダイヤモンドです。似ているのは見た目だけで、素材としては別のものです。
類似石それぞれの正体と、見分けるための具体的な視点はモアサナイト、ジルコニアと何が違う?ラボグロウンダイヤモンドと類似石の見分け方で詳しくご紹介しています。
どのように作られるのか
作り方はふたつあります。ひとつはCVD法(化学気相成長)。高純度の炭素ガスをプラズマ化し、種結晶の上に炭素原子を一層ずつ積み重ねていく製法で、完成まで3〜4週間かかります。急いで作れるものではありません。その時間が、均質な純度を生み出します。
もうひとつはHPHT法(高温高圧)。摂氏約2760度の高温と非常に高い圧力のもとで、炭素を結晶へと育てる製法です。地中で起きていることに、いちばん近い環境を人の手で作ります。
CVD法で育てたダイヤモンドは、構造上すべてTYPE IIaという最高純度に分類されます。天然では1〜2%しか存在しない純度が、CVD法では標準になります。ANNA DIAMONDが採用しているのは、このCVD法のダイヤモンドです。
出典:GIA「HPHT and CVD Diamond Growth Processes」
価格について
ラボグロウンダイヤモンドは、同じ4Cの天然ダイヤモンドよりも手の届きやすい価格でお選びいただけます。だから、同じご予算で、より大きなカラットを選ぶことができます。ANNA DIAMONDの実際の価格帯は、次のとおりです。
| ダイヤモンドの大きさ | 価格帯 | 主なアイテム |
|---|---|---|
| 0.1ct | 77,000円〜 | 一粒ピアス、小さなペンダント |
| 0.3ct | 88,000円〜 | ハーフエタニティリング、一粒ネックレス |
| 1ct | 198,000円〜 | エタニティリング、フルエタニティピアス |
| 2ct | 253,000円〜 | テニスブレスレット、フルエタニティリング |
| 3ct | 396,000円〜 | テニスブレスレット |
価格の差は、ダイヤモンドの大きさだけで決まるものではありません。地金がプラチナか18金か10金か、石が何粒使われているか、留め方がどれだけ手間のかかるものか。そのすべてが価格になっています。
価格の背景にある5つの違いはラボグロウンと天然、ダイヤモンドはどう違う?で掘り下げています。
正直にお伝えしたいこと
良いことばかりを並べるのは、誠実ではないと思います。ラボグロウンダイヤモンドには、いまの時点で弱いところもあります。
ひとつは、再販の市場がまだ成熟していないことです。将来売ることを前提にお選びになるのであれば、天然ダイヤモンドのほうが適しています。私たちは、売るためではなく、身につけて長く愛していただくためにジュエリーをお作りしています。
もうひとつは、環境への評価です。採掘を伴わないため環境負荷が小さいと言われますが、その評価は、製造に使う電力がどこから来ているかで変わります。米国の連邦取引委員会は、根拠を示さないまま「環境にやさしい」と表示することに警告を出しています。私たちも、無条件にそう言い切ることはしません。
世界と日本での広がり
ダイヤモンド全体の需要に占めるラボグロウンの割合は、2018年の3.5%から2023年には18.5%へ、2024年には20%を超えました。米国では2025年時点で婚約指輪の過半数がラボグロウンダイヤモンドです。Z世代に限れば、およそ3分の2が選んでいます。
日本はまだ、これからです。2026年の全国調査では、この言葉を知っていた人は7.0%でした。けれど、どのようなものかを説明したうえで婚約指輪としてどう思うかを尋ねると、65.7%が肯定的に答えています。知られていないだけで、退けられているわけではありません。だからこそ私たちは、こうして丁寧にご説明することから始めています。
出典:Edahn Golan Diamond Research & Data/The Knot「2025 Real Weddings Study」/NEXER・DIAMOND DOT LAB 全国調査(2026年、N=1,000)
環境面の利点と、まだ残る課題についてはダイヤモンドを、掘らないという選択で正直にお話ししています。
私たちの考え
ANNA DIAMONDがラボグロウンダイヤモンドを採用するのは、安いからではありません。未来に明るい社会を残したいという想いから、素材の透明性を追求した新しい選択肢としてご提案するためです。ラボグロウンダイヤモンドは製造背景の追跡ができるため、どこで、誰が、どのように作ったかを、私たちが自信を持って語れます。
いっぽうで、天然ダイヤモンドの魅力も十分に理解しています。資産性、稀少性、そして地球が長い年月をかけて育てたという事実。それはラボグロウンダイヤモンドにはないものです。だからこそ、どちらが正解かという議論にはしません。それぞれの価値と課題を正しくお伝えし、心から納得できる選択肢をお示しすること。それが私たちの役割だと考えています。
実物をご覧いただけます
カラットの違いは、写真ではどうしても伝わりません。0.3ctと1ctが指の上でどう違うのか、テニスブレスレットの一粒がどのくらいの大きさなのか。東京・代官山のANNA DIAMOND Galleryでは、ご予約なしで実物をご試着・ご購入いただけます。
さらに詳しくはラボグロウンダイヤモンドとはのページをご覧ください。ジュエリーはリング、ネックレス、ピアス、テニスブレスレットからご覧いただけます。



















