Wedding Ring Guide

結婚指輪の選び方

ふたりの毎日に寄り添うもの

ANNA DIAMONDでは、婚約指輪が「愛の誓い」の象徴であるのに対して、結婚指輪は「日常」の象徴と解釈しています。「日常」の象徴である結婚指輪づくりに際して、日頃の様々なシーンに馴染み機能性に優れつつも、視覚的にも心情的にも唯一無二で、着ける方それぞれの信念を込めて纏っていただくにふさわしいデザインを心掛けています。

一生を共にするリング選びで皆さまからよく寄せられるご質問をもとに、以下のお役立ちガイドをまとめさせていただきました。

つけ心地と耐久性が最優先。素材はPt950が安心、デザインは毎日に馴染むものを。ペアの形にルールはありません。迷ったら代官山の直営店へ。

01

結婚指輪とは

What Is a Wedding Ring — History & Meaning

結婚指輪(マリッジリング)は、結婚式で交換し、日常的に身につけるリングです。婚約指輪とは異なり、ふたりがお揃いで着けることが多く、「結婚している」ことの象徴として左手の薬指にはめるのが一般的です。

歴史は古代ローマ時代にまで遡ります。当時は鉄製の輪を交換していましたが、中世ヨーロッパで金の指輪が主流になり、現在のスタイルに繋がっています。日本で結婚指輪が普及したのは戦後、1960年代頃からです。

婚約指輪が華やかなデザインを楽しむのに対し、結婚指輪はシンプルで飽きのこないデザインが好まれる傾向にあります。ただし、それは「シンプルでなければならない」という意味ではありません。あなたらしさを表現できるデザインを見つけることが大切です。

02

いつ頃から探し始める?

Timeline — When to Start Looking

結婚指輪は、挙式の3〜4ヶ月前から探し始めるのが理想的です。既製品であれば1〜2ヶ月で届くことが多いですが、オーダーメイドの場合は2〜3ヶ月の制作期間がかかることもあります。

ANNA DIAMONDでは、オーダーメイドの結婚指輪は約4〜6週間でお届けしています。ただし、刻印の内容やデザインの複雑さによって前後します。お急ぎの場合もご相談ください。

Timeline

6ヶ月前:リサーチ開始、デザインのイメージを固める
4ヶ月前:ショップ訪問、試着、サイズ計測
3ヶ月前:オーダー確定
1ヶ月前:受け取り、刻印の最終確認
挙式当日:リングセレモニーへ

03

ペアにする?しない?

Matching Bands — Pair, Semi-Pair, or Individual

「結婚指輪はペアにしなければいけない」と思っていませんか?

実は、必ずしもお揃いである必要はありません。同じデザインを選ぶカップルもいれば、それぞれが好きなデザインを選ぶカップルも増えています。大切なのは、ふたりが納得して選ぶことです。

完全ペア

同じデザイン・同じ素材で揃えるスタイル。統一感があり、「ふたりの絆」を視覚的に表現できます。幅だけ変えて、男性は太め・女性は細めにすることが多いです。

セミペア

素材やテクスチャの方向性は揃えつつ、ディテールを変えるスタイル。例えば、同じプラチナでも女性はダイヤモンド入り、男性はマット仕上げなど。ANNA DIAMONDではこのスタイルが最も人気です。

それぞれ自由に

まったく異なるデザインをそれぞれが選ぶスタイル。見た目はバラバラでも、内側に同じ刻印を入れることで「ふたりだけの繋がり」を持たせることができます。

愛とは互いに見つめ合うことではなく、
ともに同じ方向を見つめることである。
Rainer Maria Rilke
正直にお話しします

「ペアにしないと変かな?」とご不安に思う方もいらっしゃいますが、ANNA DIAMONDのお客様の約40%はセミペアまたは別デザインを選ばれています。ふたりが毎日心地よくつけられることが最優先です。無理にお揃いにする必要はまったくありません。

04

デザインを選ぶ

Design Types — Straight, Wave, V-shape & Texture

結婚指輪のデザインは、大きく分けて以下のタイプがあります。

ストレート

最もオーソドックスな形。まっすぐなラインが指をすっきりと美しく見せます。シンプルだからこそ、素材の質やフィニッシュの美しさが際立ちます。男女問わず人気が高く、どんなシーンにも合わせやすいデザインです。

ウェーブ(S字)

ゆるやかなカーブが指に沿うデザイン。指の関節をカバーし、手を柔らかく見せてくれます。婚約指輪との重ね付けも美しく、女性に特に人気があります。

V字

中央がV字に尖ったデザイン。指を長く細く見せる効果があります。シャープな印象で、モードなスタイルがお好みの方に。婚約指輪のダイヤモンドを引き立てる重ね付けにも最適です。

テクスチャ入り

槌目(ハンマー仕上げ)、ミル打ち、サテン仕上げ、マット仕上げなど。表面に表情を加えることで、光の当たり方によって異なる表情を見せてくれます。ANNA DIAMONDでは一点一点手作業でテクスチャを入れています。

デザイン印象こんな方に
ストレートシンプル・クラシック飽きのこないデザインが好きな方
ウェーブフェミニン・柔らか手を美しく見せたい方
V字シャープ・モード個性的なデザインが好きな方
テクスチャ入り温かみ・表情豊か手作り感を大切にしたい方
05

ダイヤモンドを入れる?

Diamonds on a Wedding Band — With or Without

結婚指輪にダイヤモンドを入れるかどうかは、よくいただくご質問のひとつです。

入れる場合

小さなメレダイヤモンドを数石あしらうスタイルが人気です。さりげない輝きが日常に華を添えてくれます。エタニティリング(全周にダイヤモンドを並べるスタイル)を選ぶ方もいますが、サイズ直しが難しくなる点にご注意ください。

入れない場合

金属の美しさだけで勝負するスタイル。シンプルな美しさが際立ち、どんなシーンにも馴染みます。将来のサイズ直しもしやすく、お手入れも簡単です。

正直にお話しします

ダイヤモンドを入れることで確かに華やかさは増しますが、入れなくてもまったく問題ありません。日常使いでは、シンプルなリングの方が服や仕事のシーンを選ばず、使いやすいという声も多くいただきます。「なんとなく入れたほうがいいのかな」という理由で選ぶ必要はありません。

06

素材を選ぶ

Metals — Choosing the Right Material

結婚指輪は毎日つけるもの。だからこそ、素材選びはとても重要です。見た目の好みだけでなく、耐久性や肌へのやさしさ、メンテナンスのしやすさも考慮しましょう。

素材色味硬さ特徴
Pt950白銀色★★★★変色しにくく、肌にやさしい。日本で最も人気
K18 イエローゴールド温かみのある金色★★★華やかで肌馴染みが良い。経年変化で味わいが出る
K18 ピンクゴールドほんのりピンク★★★★肌色を美しく見せる。銅の配合により硬め
K18 ホワイトゴールドやや温かみのある白★★★プラチナより軽く、カジュアルな印象。ロジウムコーティングあり
Key Point

ANNA DIAMONDでは、すべての地金に都市鉱山由来のリサイクルメタルを使用しています。新たな採掘を必要とせず、品質は新品の地金と変わりません。素材について詳しく知りたい方は貴金属ガイドをご覧ください。

07

幅とつけ心地

Width & Comfort — Finding the Perfect Fit

結婚指輪選びで意外と見落としがちなのが、幅(太さ)内側の仕上げです。毎日つけるものだからこそ、つけ心地は妥協したくないポイントです。

幅の目安

2.0〜2.5mm:華奢でフェミニンな印象。女性に人気。
2.5〜3.0mm:バランスが良く、男女兼用でも使いやすい。
3.0〜4.0mm:存在感があり、男性に人気。テクスチャが映える。
4.0mm〜:ワイドリング。ファッション性が高い。

内甲丸仕上げ

ANNA DIAMONDの結婚指輪は、すべて内甲丸(うちこうまる)仕上げを採用しています。リングの内側を丸く削ることで、指への負担を軽減し、長時間つけていてもストレスを感じにくい設計です。

正直にお話しします

10年後の自分を想像してみてください。体型が変わっても、仕事が変わっても、心地よくつけ続けられる幅を選ぶことが大切です。「今カッコいいから」だけで太すぎるリングを選ぶと、将来つけなくなってしまうことも。試着の際は、手を握ったり、荷物を持ったりして「日常の動作」で確認してみてください。

08

刻印を入れる

Engraving — A Hidden Message for Two

結婚指輪の内側に刻印を入れることで、ふたりだけの特別なメッセージを閉じ込めることができます。

定番の刻印内容

イニシャル + 日付:最も一般的。例「H to M 2026.5.20」
メッセージ:短い英語やフランス語のフレーズ。例「toujours(いつまでも)」
記号・マーク:ハートや星、ふたりだけのオリジナルマーク
指紋:ANNA DIAMONDでは、指紋刻印にも対応しています

Key Point

刻印は通常、英数字で15〜20文字程度が目安です。リングの幅が細い場合は文字数が限られますので、事前にご相談ください。刻印の追加・変更は、制作開始後はお受けできない場合がありますので、お早めにお決めいただくことをおすすめします。

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婚約指輪との重ね付け

Stacking — Pairing with Your Engagement Ring

婚約指輪をお持ちの方は、結婚指輪との重ね付け(レイヤード)を考慮して選ぶのがおすすめです。

重ね付けのコツ

隙間ができないデザインを選ぶ:婚約指輪のダイヤモンドのセッティングによっては、ストレートの結婚指輪だと隙間ができてしまうことがあります。V字やウェーブデザインならダイヤに沿ってフィットします。

素材を揃える:異なる金属を重ねると、硬い方が柔らかい方を傷つけることがあります。同じ素材で揃えるのが安心です。

テイストを統一する:必ずしも同じブランドで揃える必要はありませんが、テイストの方向性(クラシック、モダン、ナチュラルなど)を合わせると美しくまとまります。

Key Point

ANNA DIAMONDでは、婚約指輪と結婚指輪のセットでのオーダーメイドも承っています。最初からセットで設計することで、重ね付けの美しさを最大限に引き出せます。他ブランドの婚約指輪との合わせも、実物をお持ちいただければフィッティングのご提案が可能です。

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予算の考え方

Budget — A Practical Perspective

結婚指輪の平均予算は、ペアで20〜30万円程度と言われています。ただし、これはあくまで平均値であり、デザインや素材、ダイヤモンドの有無によって大きく変わります。

価格帯(ペア)内容の目安
10〜15万円シンプルなデザイン、細幅
15〜25万円スタンダードなデザイン、メレダイヤ入り
25〜40万円オーダーメイド、テクスチャ入り
40万円〜ハイジュエリー、エタニティ
正直にお話しします

結婚準備には様々な費用がかかります。結婚指輪は一生ものですが、無理をする必要はありません。シンプルなリングでも、素材と仕上げが良ければ十分に美しく、一生つけ続けられます。ANNA DIAMONDでは、将来的にダイヤモンドを追加したり、記念日にリニューアルするサービスもご用意しています。「今の最善」を選んでください。

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よくあるご質問

FAQ — Frequently Asked Questions

日本では左手の薬指が一般的ですが、ヨーロッパの一部の国(ドイツ、オーストリアなど)では右手につける文化もあります。どちらの手につけるかに正解はありません。つけ心地の良い方を選んでください。
「つけるべき」ということはありません。仕事上つけられない方もいらっしゃいます。その場合、チェーンに通してネックレスとして身につける方法も人気です。
ANNA DIAMONDでは、サイズ直しを承っています(一部デザインを除く)。体型の変化は自然なことです。お気軽にご相談ください。詳しくはリングサイズガイドをご覧ください。
デザイナーの森からのアドバイスは、「つけ心地」です。どんなに美しいデザインでも、つけ心地が悪ければ毎日つけなくなってしまいます。試着の際は最低30分はつけてみて、違和感がないか確認してみてください。
本当に大切なものは、
目に見えないところにある。
Haruna Mori — Designer