「ラボグロウンダイヤモンドって、キュービックジルコニアと同じようなものですか」。ときどき、こう聞かれることがあります。答えは、まったく違います。ラボグロウンダイヤモンドはダイヤモンドそのもの。キュービックジルコニアやモアサナイトは、ダイヤモンドに似せてつくられた、別の石です。
「似ている」の正体
| ラボグロウンダイヤモンド | モアサナイト | キュービックジルコニア | |
|---|---|---|---|
| 物質 | 炭素(ダイヤモンドと同一) | 炭化ケイ素 | 酸化ジルコニウム |
| 硬度 | 10 | 9.25 | 8〜8.5 |
| 輝きの質 | 白い輝きと炎色の繊細なバランス | 虹色の炎色が強く出ます | 輝きの質が異なり、経年で曇ります |
| 価格帯 | 天然ダイヤの数分の一 | さらに安価です | 数百円〜数千円程度です |
キュービックジルコニアはダイヤモンドの約半分のかたさしかなく、日常使いで表面に細かな傷がつき、数年で輝きが鈍ります。モアサナイトはかたく美しい石ですが、光の分散がダイヤモンドの2倍以上あり、虹色のぎらつきが強く出るため、見慣れた方には一目で分かります。

見分けるための、4つの視点
輝きの質
ダイヤモンドの美しさは、白い輝きと虹の炎色の繊細なバランスにあります。虹色ばかりが強くぎらぎらと光る石は、モアサナイトの可能性が高いです。
時間が教えてくれること
何年使っても輝きが変わらないのは、ダイヤモンドだけです。表面が曇ってきた、細かい傷が増えた。そんな石は、キュービックジルコニアが疑われます。
テスターの限界
市販のダイヤモンドテスターは熱伝導で判定するため、モアサナイトをダイヤモンドと誤判定することがあります。確実な判別には、専門機関の検査が必要です。
鑑定書という答え
結局のところ、購入時に信頼できる鑑定書やレポートの有無を確認することが、いちばん確実な方法です。ラボグロウンダイヤモンドには専用の基準で鑑定書が発行され、石の素性が明記されます。「ラボグロウン」という言葉が、ダイヤモンドではない類似石の販売に紛らわしく使われている例もありますから、石の種類がはっきり書かれているかを必ず確かめてください。
時間に、負けない石を

類似石が悪いわけではありません。用途と価格が釣り合っていて、正直に売られているなら、それもひとつの選択です。ただ、毎日身につけて、いつか誰かの手に渡っていくジュエリーなら、時間に負けない石を選んでいただきたいと思います。ダイヤモンドが何億年も姿を変えないのは、炭素の結晶というその構造ゆえ。ラボグロウンダイヤモンドも、まったく同じ構造を持っています。私たちの命よりも、長く輝き続ける石です。
ラボグロウンダイヤモンドそのものについてはラボグロウンダイヤモンドとはを、天然との比較は天然ダイヤモンドとの違いをどうぞ。輝きの実物比べは代官山のギャラリーで。ご予約は不要です。



















