「ラボグロウンと天然は、結局何が違うんですか」。お客様からいちばん多くいただく質問です。答えはシンプルで、ふたつは同じ石です。違うのは、生まれた場所と、そこに流れた時間。今日はこの質問に、順を追ってお答えします。
同じである、ということ
ラボグロウンダイヤモンドは、炭素原子がダイヤモンドの結晶構造で並んだ石です。化学組成、モース硬度10のかたさ、屈折率、輝きの質。物質としての性質はすべて天然ダイヤモンドと同一で、専門の鑑定士でも肉眼で見分けることはできません。国際的な鑑定機関も、ラボグロウンダイヤモンドを「ダイヤモンド」として鑑定しています。

5つの違い
| 天然ダイヤモンド | ラボグロウンダイヤモンド | |
|---|---|---|
| 生まれる場所 | 地中深く。数億〜数十億年かけて結晶になります | 研究施設。数週間かけて育てられます |
| 価格 | 採掘・流通コストと希少性が価格に反映されます | 同じ品質グレードで、おおむね数分の一の価格になります |
| 希少性 | 採れる量に限りがあります | 生産量を増やせるため、希少性はありません |
| 資産価値 | 再販市場が確立しています | 再販価値はほとんど期待できません |
| 内包物 | 天然由来の内包物が個体差として現れます | 成長環境に由来する内包物で、一般に少なめです |
この表でいちばん見ていただきたいのは、資産価値の行です。ラボグロウンダイヤモンドは、買った値段で売り戻せる石ではありません。将来の換金を考えるなら、天然ダイヤモンドを選ぶべきです。ここを曖昧にしたまま、良いことだけをお伝えするのは違うと思っています。
金庫の中か、肌の上か

では、ラボグロウンダイヤモンドは何のために選ぶのか。私たちの答えははっきりしています。身につけるためです。
同じ予算で、憧れていた大きさと品質に手が届く。毎日着けて、傷や紛失を過度に恐れずに暮らせる。5カラットのテニスネックレスのように、天然では踏み切れなかった夢を、日常のものにできる。ダイヤモンドには、物質としての価値を超えた精神的な価値が宿ります。その価値は、金庫の中ではなく、肌の上でこそ育つものだと私たちは考えています。
価格の目安として、当店ではラボグロウンダイヤモンドのジュエリーを0.1カラット7万円台から、5カラット100万円台までご用意しています。選び方はラボグロウンダイヤモンドの解説ページで詳しく掘り下げています。
鑑定書のこと
ラボグロウンダイヤモンドには、天然と区別された専用の基準で鑑定書やレポートが発行され、ラボグロウンであることが明記されます。天然と偽って流通することを心配する必要はありません。むしろ気をつけたいのは、ダイヤモンドではない類似石との見分けです。これは類似石との見分け方で詳しくお話ししています。
ダイヤモンドは、私たちの命よりも長く輝き続けます。写真では伝わらない実物の光を、代官山のギャラリーで手元に載せてお確かめください。ご予約は不要です。



















