ダイヤモンドの品質を保証する「鑑定書」の世界が、いま大きく動いています。天然の世界で絶対的な存在だったGIAが、ラボグロウンダイヤモンドの扱いを変えたからです。何がどう変わり、買う人は何を確かめればいいのか。順番にお話しします。
GIAは、ラボグロウンのフル4C鑑定をやめました
2025年、GIA(米国宝石学会)はラボグロウンダイヤモンドに対する詳細な4Cグレーディングを取りやめ、簡略化した2段階の記述(Premium/Standard)へ移行する方針を発表しました。天然と同じ物差しで細かく格付けすることを、GIAは選ばなくなったということです。
これは「ラボグロウンの品質が信頼できない」という意味ではありません。ラボグロウンは品質が安定して高く、細かな等級の差が小さいため、GIAは天然とは別の伝え方を選んだ、というのが実情です。
ラボグロウンダイヤモンド鑑定の主役は、IGIになっています
ラボグロウンダイヤモンドの鑑定では、IGI(国際宝石学会)が世界シェアの過半を握るとされています。IGIは1975年にアントワープで設立された国際的な鑑定機関で、世界各国にラボを持ち、鑑定する宝石の数では世界最大級です。ラボグロウンダイヤモンドのグレーディングにいち早く取り組んできた機関でもあります。IGIは従来どおりカラー・クラリティ・カットのフルグレーディングを発行しており、実務のうえで、ラボグロウンの品質を数字で確かめる手段はIGIレポートが中心になっています。
「GIAの鑑定書が付いていないから不安」という心配は、ここでは当てはまりません。ラボグロウンの世界では、IGIのレポートが標準です。
鑑定書で確かめたい、4つのこと
機関の名前よりも大事なのは、中身です。確かめたいことは4つあります。
一つ目は、カラー・クラリティ・カットのグレードです。二つ目は、石のガードルに入ったレーザー刻印と、レポート番号が一致していることです。三つ目は、育成方法(CVDまたはHPHT)が記載されていることです。四つ目は、そもそも鑑定書が付いているかどうかです。相場より大幅に安い石に鑑定書が付かないことには、理由があります。
ANNA DIAMONDでは、一粒で0.5カラット以上のダイヤモンドに、IGIの鑑定書をお付けしています。ハーフエタニティリングのように、小さな石の合計が0.5カラットを超えるジュエリーには、鑑定書は付きません。
ダイヤモンドに似た別の石との見分け方は、モアッサナイト・キュービックジルコニアとの違いの記事で詳しくお読みいただけます。
ANNA DIAMOND の 4C 基準
カラー / 色
F 以上
Dが無色。Zに近づくほど黄色みが出ます
クラリティ / 透明度
VS 以上
11段階のうち、肉眼で内包物が見えない上位6段階です
カット / 輝きの設計
Excellent 以上
人の技術だけで決まり、あとから変えられません
鑑定書
IGI / 0.5ct 以上
レポート番号で、その石の記録をたどれます
よくあるご質問
Q. GIAの鑑定書が付いていないのは、品質が低いからですか。
いいえ。GIAがラボグロウンへの詳細なグレーディングを行わない方針に転換したため、実務ではIGIなどのレポートが標準になっています。品質の高低とは関係ありません。
Q. IGIの鑑定書は信頼できますか。
はい。IGIはラボグロウンの鑑定で世界最大のシェアを持ち、カラー・クラリティ・カットのフルグレーディングを発行しています。レポート番号と石のレーザー刻印を照合すれば、目の前の石との対応も確かめられます。
Q. 鑑定書のない石は避けるべきですか。
相場より大幅に安い石に鑑定書が付かないことには理由があります。品質を数字で確かめられない石は、長く身につけるジュエリーとしてはおすすめしません。
ラボグロウンダイヤモンドそのものについてはラボグロウンダイヤモンドとはを、天然との違いは5つの違いの記事をご覧ください。実物の輝きとレポートは、東京・代官山のギャラリーでご確認いただけます。予約は不要です。
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