
はじまりの話
祈り
ANNA DIAMOND ファウンダー / デザイナーの森春菜です。
ANNAは、私の10歳年下の妹の名前です。
ブランドを始めるより前のことです。妹から、これからの社会にも、自分の将来にも、希望を見いだせないと打ち明けられたことがありました。
話を聞いていくと、暗いニュースばかりで気持ちが沈むこと、SNSを開くたびに誰かと比べて自分を小さく感じてしまうこと、そんな言葉が出てきました。妹ひとりの悩みではなく、いまの時代を生きる若い世代の、率直な声でした。
希望が持てないという言葉が、ずっと残りました。
いまより少しでも前向きで、
活気あふれる社会でありますように。
そんな強い願い、祈りを込めて、あえて自分の名前ではなく、妹の名前をブランドに冠しました。
肯定
デザインが始まります。
ANNA DIAMONDのジュエリーは、かたちから考えません。まず、伝えたい言葉があります。その一行で輪郭を作ってから、デザインで色をつけていきます。
そしてその言葉は、ほとんどの場合、肯定の言葉です。あなたのままでいい、その個性こそが光る、変わっていくことは悲しいことではない。そうした一行から、ひとつずつコレクションが生まれています。
だからANNA DIAMONDのジュエリーには、すべてに言葉がついています。

自分だけの色や形を貫こう。


肯定できるものを。
素材の選び方も同じです。せっかく美しいジュエリーを作るなら、その背景までも肯定して包み込めるような、美しいものにしたい。そう思って素材を選んでいます。
みんなと同じ真円でいることよりも、
枠におさまりきらない個性のほうが、
私には光り輝いて見えるのです。
この考え方は、ジュエリーの外にも広がりました。真珠を採ったあとの貝殻は、これまで産業廃棄物として処分されてきました。洗って、乾かして、砕く。そうして貝殻は、陶芸の釉薬になり、器になりました。漆喰にもなり、代官山のギャラリーの壁になっています。
約束
ジュエリーは、あらゆるファッションアイテムのなかでも、流行り廃りとは距離を置いた、精神性の強いものだと思っています。
服は季節で入れ替わります。けれど指輪は、10年前に贈られたものを、今日も着けていることができる。むしろ年月を重ねるほど、意味が深くなっていきます。誰と過ごした日々を越えてきたか、どんな決断のときに手元にあったか。その記憶ごと、身につけることになります。
だからこそ、ジュエリーはお守りになりうると思うのです。
誰かと比べて、自分を小さく感じる日があります。決めたことを貫くのが、心細くなる日もあります。そんな日に、手元でひとつ光るものがある。あなたはそのままでいいと、言ってくれる。私がANNA DIAMONDでつくりたいのは、そういうものです。
あなたの現在を肯定し、
未来を明るく照らしますように。
森 春菜
ジュエリーをつくるだけでは、10年後は変わりません。妹だけでなく、これから未来をつくる子どもたちとの対話も大切にしています。
探究学舎さんの三鷹校と渋谷校で、特別授業「想いを、かたちにする」を開催させていただきました。アコヤ貝の貝殻を砕くところから始め、「10年後のわたし」をテーマに自分自身へのキャッチコピーをつくり、砕いた貝殻からつくった絵の具で作品を仕上げます。
捨てられるはずだったものが、絵の具になる。自分のことを、自分の言葉にする。その2つが、その日の授業のすべてでした。


ダイヤモンドをあしらったジュエリーの収益の一部を、Diamond for Peaceに寄付しています。ダイヤモンドを使わないジュエリーでは、一般社団法人more treesを通じて、1商品につき1本の植林にあたる寄付を行っています。
ちりも積もれば、山となることを願って。























