2025年4月、代官山のANNA DIAMOND Gallery が、今年最後の春の季節の花々でいっぱいになりました。
ANNA DIAMONDのジュエリーづくりは、"言葉"から始まります。
言葉は、誰かの感情や記憶に、輪郭を与えてくれるもの。
その言葉を起点に生まれるジュエリーは、身に着ける人の特別な想いを、より美しく際立たせてくれる、私たちはそう信じています。
その想いに共鳴してくださったのが、フローリストのYurika Moriyaさん。
学生時代にフランス文学を学ばれたというYurikaさんも、言葉を大切にし、創作の源として扱っている方です。
そんなYurika Moriyaさんと、4月、「言葉と花」をテーマに、1日限りの特別なイベント “A Bouquet of Words” を開催させていただきました。
出会いは2年前のパリ
Yurikaさんと出会ったのは、2年前にパリで開催したANNA DIAMOND展示会にて。
私たちの展示会のギャラリーに立ち寄ってくださったのがきっかけです。
ゆりかさんの佇まいや、ゆりかさんの魔法にかけられた美しいブーケに、私はすっかり魅せられてしまって、
それからはパリで展示会を開催する際には、いつもご連絡をさせていただくように。
Yurikaさんの花が加わると、小さなアパルトマンの一室に、
特別なリズムが、詩が、生まれます。
[ Moriya Yurika さん プロフィール ]
2014年11月渡仏。現在、東京とパリを行き来しながら、
撮影のフラワースタイリング、展示会・イベント・店舗等の空間装飾、
ショーピース製作、ポップアップイベント、ワークショップ、
執筆、セレクトショップ運営を中心に活動。
パリのファッションウィークでは世界中から集まるブランドの装花を担当する。
様々な活動を通して、花やヴィンテージを取り入れた
詩情豊かなライフスタイルを提案している。
Instagram:@maisonlouparis
言葉と花で、記憶を彩る
さて今回は、Yurikaさんが日本に一時帰国されるとのことで、
完成したばかりのANNA DIAMOND Galleryにてイベントをさせていただくことになりました。(ギャラリー完成後、初のイベントでした!)
テーマは「言葉と花」。
今回は20世紀前半に活躍し、特にシュルレアリスム(超現実主義)運動の中心人物として知られたPaul Éluard(ポール・エリュアール)の作品から、
ANNA DIAMONDの世界観に似合う言葉を、
カリグラフィーアーティストの方に一枚ずつカードにしていただきました。
「私はお前の名前を書く、すべての希望の上に。」
「お前の目は、私の夜を照らす光。」
「星々は夜空の喜びの涙。」
詩の一節から、お客様に“今の自分の気持ち”にぴったりくるものを選んでいただき、
その詩が書かれたカードをYurikaさんにお渡しすると、その場でブーケを組んでくださる、という夢のようなイベントです。
詩と、その人が纏う雰囲気から、世界にひとつだけのブーケが生まれていく様子は、
まるで魔法のような光景でした。
言葉のひとつひとつを丁寧にすくい上げ、花々で見事に表現していくYurikaさんの手仕事に、私たちブランドチームも、お客様も、ただただ魅了されていました。
言葉と花。
どちらも、目には見えない感情をすくい上げてくれる存在だと、あらためて感じた夜でした。
Yurikaさん、ご一緒できて本当にうれしかったです。
そして、あの空気を共有してくださった皆さまにも、心から感謝しています。
またいつか、言葉と花をめぐる時間を、いっしょに過ごせたら…!
おまけ
私が一番好きなPaul Éluard(ポール・エリュアール)の詩は、こちら…
夜は星が書いた詩。
La nuit est un poème écrit par les étoiles.