#13 言葉と花

#13 言葉と花

2025年4月、代官山のANNA DIAMOND Gallery が、今年最後の春の季節の花々でいっぱいになりました。



ANNA DIAMONDのジュエリーづくりは、"言葉"から始まります。

言葉は、誰かの感情や記憶に、輪郭を与えてくれるもの。

その言葉を起点に生まれるジュエリーは、身に着ける人の特別な想いを、より美しく際立たせてくれる、私たちはそう信じています。

その想いに共鳴してくださったのが、フローリストのYurika Moriyaさん。

学生時代にフランス文学を学ばれたというYurikaさんも、言葉を大切にし、創作の源として扱っている方です。

そんなYurika Moriyaさんと、4月、「言葉と花」をテーマに、1日限りの特別なイベント “A Bouquet of Words” を開催させていただきました。


出会いは2年前のパリ

Yurikaさんと出会ったのは、2年前にパリで開催したANNA DIAMOND展示会にて。

私たちの展示会のギャラリーに立ち寄ってくださったのがきっかけです。

ゆりかさんの佇まいや、ゆりかさんの魔法にかけられた美しいブーケに、私はすっかり魅せられてしまって、

それからはパリで展示会を開催する際には、いつもご連絡をさせていただくように。

Yurikaさんの花が加わると、小さなアパルトマンの一室に、

特別なリズムが、詩が、生まれます。


[ Moriya Yurika さん プロフィール ]



2014年11月渡仏。現在、東京とパリを行き来しながら、

撮影のフラワースタイリング、展示会・イベント・店舗等の空間装飾、

ショーピース製作、ポップアップイベント、ワークショップ、

執筆、セレクトショップ運営を中心に活動。

パリのファッションウィークでは世界中から集まるブランドの装花を担当する。

様々な活動を通して、花やヴィンテージを取り入れた

詩情豊かなライフスタイルを提案している。

Instagram:@maisonlouparis


言葉と花で、記憶を彩る

さて今回は、Yurikaさんが日本に一時帰国されるとのことで、

完成したばかりのANNA DIAMOND Galleryにてイベントをさせていただくことになりました。(ギャラリー完成後、初のイベントでした!)

テーマは「言葉と花」。

今回は20世紀前半に活躍し、特にシュルレアリスム(超現実主義)運動の中心人物として知られたPaul Éluard(ポール・エリュアール)の作品から、

ANNA DIAMONDの世界観に似合う言葉を、

カリグラフィーアーティストの方に一枚ずつカードにしていただきました。




「私はお前の名前を書く、すべての希望の上に。」

「お前の目は、私の夜を照らす光。」

「星々は夜空の喜びの涙。」



詩の一節から、お客様に“今の自分の気持ち”にぴったりくるものを選んでいただき、

その詩が書かれたカードをYurikaさんにお渡しすると、その場でブーケを組んでくださる、という夢のようなイベントです。



詩と、その人が纏う雰囲気から、世界にひとつだけのブーケが生まれていく様子は、
まるで魔法のような光景でした。

言葉のひとつひとつを丁寧にすくい上げ、花々で見事に表現していくYurikaさんの手仕事に、私たちブランドチームも、お客様も、ただただ魅了されていました。




言葉と花。

どちらも、目には見えない感情をすくい上げてくれる存在だと、あらためて感じた夜でした。

Yurikaさん、ご一緒できて本当にうれしかったです。

そして、あの空気を共有してくださった皆さまにも、心から感謝しています。

またいつか、言葉と花をめぐる時間を、いっしょに過ごせたら…!


おまけ

私が一番好きなPaul Éluard(ポール・エリュアール)の詩は、こちら…


夜は星が書いた詩。

La nuit est un poème écrit par les étoiles.    

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