私たちがお届けするのは、消費社会で注目されてこなかった素材に新たな視点を与え昇華する一連のストーリーです。ストーリーの序章として、私たちの商品開発は新たな素材との出会いから始まります。
素材の選定からジュエリーの製作に至るまで、あくなき好奇心と、より良い未来への希望を大切にしています。
素材と倫理観
規格外の真珠
みんな違って、みんな良い。
不揃いな形状だからこそ宿る、真珠の個性。その魅力を引き出し、唯一無二のジュエリーへと生まれ変わらせています。
真珠の王様と称されるアコヤ真珠は、長らく「まん丸」「真っ白」であることが愛されてきました。その一方で、個性豊かな色味や気まぐれな形―海の中で育まれた一粒一粒の個性は、注目されることなく、漂白されたり、まん丸に加工されたりして削ぎ落とされてきたのです。
ANNA DIAMONDでは、愛媛県宇和島で採れた真珠を、あえてその個性をそのまま活かしてジュエリーに仕立てています。
人も真珠も、みんな違って、みんな良い。美しさは、決して一つのルールに縛られる必要はありません。
都市鉱山由来の金属
廃棄された携帯電話やパソコンに含まれる有用な金属資源を再活用し、リファインメタルとしてジュエリーに使用しています。
金属資源は有限です。特に金・銀・水銀などは、地球の全埋蔵量の70%以上がすでに採掘されており、今や都市鉱山に眠る量の方が多いとさえ言われています。私たちは、この都市鉱山から生まれる金属に新たな命を吹き込み、ジュエリーとして昇華させています。
地球の住人として、そして未来の後継者として、人類が生み出した廃棄物を次世代へ繋ぐ希望のバトンに変えていく――これがANNA DIAMONDの挑戦です。
*リファインメタルは一部コレクションにて使用しています。
ラボグロウンダイヤモンド
児童労働、土地の荒廃、紛争資金――ANNA DIAMONDは、そういった悲しみの話題から、遠く離れた場所で輝く人工ダイヤモンドを使用しています。
天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドは、成分も化学式も輝きも全く同じ。唯一異なるのは、その育まれた場所です。天然ダイヤモンドが地球の奥深くで長い年月をかけて生まれるのに対し、人工ダイヤモンドは研究所で短期間のうちに生成されます。この特性は、人類の叡智によって生まれた次世代の素材と言えるでしょう。
私は10歳年下の妹、アンナの名前をブランドに冠しました。彼女が私と同じ年齢になったとき、この社会が少しでも前向きで、活気あふれる場所になっているよう願いを込めて。ANNA DIAMONDのジュエリーは、そんな未来への希望を形にしたものです。