ANNA MAGAZINE
vol.1 ラボグロウンダイヤモンドとは?環境保全とジュエリー欲は両立できる?
2022.01.09
ラボグロウンダイヤモンドとは、新たな価値観とともに彗星のごとく現れた、眩いほど清らかに輝く正真正銘のダイヤモンドです。
限りある資源を消費する時代の終焉を望む、すべての賢明なジュエリーファンに手にしていただきたい
ラボグロウンダイヤモンドの魅力を、ぜひご覧ください。
ラボ育ちの、高級”養殖”ダイヤ

ラボグロウンダイヤモンドは、自然界から採掘される天然ダイヤモンドとは、誕生のしかたにおいて一線を画します。
もはや天然ダイヤと同じステージに並べて語ることはできない、ラボグロウンダイヤモンドならではの特徴。
それはジュエリーに対する従来の概念を覆すものです。
ラボグロウンダイヤモンドのラボとは「研究所」

ラボグロウンダイヤモンドの「ラボ」とは英語の「Laboratory」に由来し、Laboratoryは研究室や実験室の意味を持ちます。
天然のダイヤモンドが自然界で生まれる環境を研究室で再現するなどし、天然ダイヤの成り立ちに忠実に沿って生成されたものこそがラボグロウンダイヤモンドです。
ラボグロウンダイヤモンドの生成方法

ラボグロウンダイヤモンドの生成方法には「高温高圧法」と「化学気相蒸着法」という2種類があります。
天然のダイヤは、地球の中心部にある「マントル」という層で結晶化され地表に現れた鉱物です。マントルとは高温・高圧の環境下にあり、美しい緑色の岩石でできている層のこと。
このような環境をラボで再現し、原料となる黒鉛をダイヤとして合成させるのが高温高圧法です。使用する圧力は5500気圧、温度は1400℃にも上ります。
一方、メタンガスにマイクロ波を与えることで発生させた炭素原子とダイヤモンドの種結晶を結合させ、徐々にダイヤモンドの層を生成していくのが化学気相蒸着法です。
ラボグロウンダイヤモンドの価値

ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドができていく過程を再現されるなどして生成されます。
成分を比較した場合、硬度・屈折率・化学組成・結晶系・分散度というすべての項目において天然ダイヤと全く同じ数値をマークしています。
ラボグロウンダイヤモンドは、宝石の質としての価値で天然ダイヤと見事に肩を並べているのです。
ラボグロウンダイヤモンドの輝きは天然石に匹敵

ダイヤモンドはその成分のほとんどが炭素とされますが、自然界の中にあっては、ホウ素や窒素などが混じることも当然あるもの。
ところが、ラボグロウンダイヤモンドは、人為的に不純物を含ませないようコントロールしながら生成することができるため、混じり気のない純度満点の輝きを放ちます。
ラボグロウンダイヤモンドの輝きは、一度目にしたら忘れられないほどの眩さです。
地球の資源を消耗しないという究極の価値

ラボグロウンダイヤモンドの真の価値は、すぐれたサステナビリティにあります。
天然ダイヤモンドの採掘は、内紛のための資金源につながる不正取引や不当労働と切っても切り離せません。
さらにはダイヤ原石のみならず、周辺の土を必要以上に掘削することによる環境破壊など、多くの問題が山積しています。
ラボグロウンダイヤモンドがジュエリーファンにもたらしたのは、誰も傷つけず、環境をも保護しながら持続的にダイヤモンドを愛する権利。
それは、未来に希望の灯をともす新たな価値です。
今回のまとめ

ラボグロウンダイヤモンドは、感度の高い方々からすでに注目され、名だたるハリウッドのセレブリティもこぞって装着しています。
しかし、彼らがラボグロウンダイヤモンドを身につける意図は、富や名声の誇示のためではありません。
美しいジュエリーを纏うことと地球環境を守ることは決して矛盾しないというアピールにほかならないのです。
ダイヤモンドを手元に置きたい、だけれど環境問題を無視できない。
そんな賢明で素敵なあなたは、ぜひラボグロウンダイヤモンドの強く優しい輝きを手に入れてご覧ください。